用語集
不起訴
警察や検察が捜査したけれど、検察が「裁判にはしない」と決めること。理由には「証拠が足りない」「疑いが晴れた」「罪はあるが裁判にしない」などがあります。不起訴になると、その時点では裁判は開かれません。
嫌疑不十分(証拠が足りない)
罪を犯した疑いはあるものの、裁判で有罪にできるだけの証拠がそろっていない、として不起訴にすること。不起訴の理由として最も多いものです。
嫌疑なし(疑いが晴れた)
捜査の結果、罪を犯したとは言えない、または人違いだったなどが分かり、不起訴にすること。疑いそのものが晴れた場合です。
起訴猶予(罪はあるが裁判にしない)
罪を犯したことは認められるが、被害の程度、反省や示談、前科の有無などを考えて、あえて裁判にしないこと。有罪でも無罪でもなく、裁判は開かれません。
心神喪失(病気などで責任を問えない)
重い精神の障害のために、物事の善悪を判断できない、または判断にしたがって行動できない状態だったとして、罪に問えないと判断すること。罪を犯したかどうかとは別に、責任を問えるかどうかの判断です。この理由で不起訴になった場合、検察が医療観察法にもとづいて治療のための手続きを申し立てることがあります。
告訴の取消し等(告訴が取り消され裁判にできない)
名誉毀損や器物損壊など、被害者などの「告訴」がなければ起訴できない犯罪(親告罪)があります。その告訴が取り消されたり、はじめから無かったりすると、検察は起訴することができず、不起訴になります。罪を犯したかどうかの判断とは別の理由であり、「疑いが晴れた」という意味ではありません。
理由は公表されていない
検察には、不起訴にした理由を公表する義務がありません。報道機関が尋ねても「証拠関係など諸般の事情を考慮した」とだけ答えたり、「処分の理由は明らかにしていない」とされたりすることがよくあります。
検察審査会(市民の審査会)
くじで選ばれた 11 人の市民が、検察の「不起訴」という判断が正しかったかを審査する制度。被害者などの申し立てを受けて開かれます。
不起訴不当
検察審査会が「不起訴はおかしい。もう一度きちんと捜査すべきだ」と判断すること。検察は再捜査をして、改めて起訴するかどうかを決めます。
起訴相当
検察審査会が「起訴すべきだ」と判断すること。検察が再捜査してもう一度不起訴にした場合、審査会が再び「起訴すべき」と判断すると強制起訴になります。
再捜査
検察審査会の判断を受けて、検察がもう一度捜査をやり直すこと。再捜査のあと、改めて「不起訴」か「起訴」かが決まります。
強制起訴
検察が不起訴にしても、検察審査会が 2 回続けて「起訴すべき」と判断すると、検察の代わりに弁護士が起訴して裁判が開かれる制度です。