数字で見る不起訴
このサイトが集めているのは報道された不起訴だけで、全件の記録ではありません。国の統計と並べると、その差がはっきりします。
全国では、どれくらいの人が不起訴になっているか
令和6年(2024年)に検察庁が処理を終えた人は 782,735人。このうち起訴されたのは 32.6% で、494,018人(起訴猶予 429,432人 + その他の不起訴 64,586人)が不起訴になっています。
- 公判請求(正式な裁判を求める)
- 80,287人
- 略式命令請求(書面だけの手続き)
- 158,783人
- 不起訴
- 494,018人
- 家庭裁判所へ送る(少年など)
- 49,647人
不起訴の理由の内訳(全国・2024年)
| 理由 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 起訴猶予 | 106,499 | 68.2% |
| 嫌疑不十分(嫌疑なしを含む) | 38,072 | 24.4% |
| 告訴の取消し等 | 5,896 | 3.8% |
| 心神喪失 | 296 | 0.2% |
| その他(時効の完成・被疑者の死亡など) | 5,501 | 3.5% |
| 合計 | 156,264 | 100% |
過失運転致死傷等と道交違反を除いた数です。これらを含めた不起訴の総数(494,018人)とは対象が違います。
理由別の推移(全国・直近 10 年)
| 年 | 総数 | 起訴猶予 | 嫌疑不十分 | 告訴の取消し等 | 心神喪失 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2015年 | 163,248 | 113,130 | 31,712 | 8,046 | 551 | 9,809 |
| 2016年 | 160,226 | 112,809 | 31,668 | 7,478 | 507 | 7,764 |
| 2017年 | 158,780 | 112,263 | 32,169 | 6,657 | 501 | 7,190 |
| 2018年 | 159,262 | 114,014 | 31,481 | 6,102 | 453 | 7,212 |
| 2019年 | 153,759 | 108,308 | 31,869 | 6,231 | 427 | 6,924 |
| 2020年 | 152,569 | 105,986 | 33,539 | 6,064 | 367 | 6,613 |
| 2021年 | 149,678 | 102,624 | 33,183 | 6,142 | 432 | 7,297 |
| 2022年 | 146,617 | 101,438 | 32,017 | 5,972 | 370 | 6,820 |
| 2023年 | 155,305 | 107,272 | 35,042 | 6,093 | 353 | 6,545 |
| 2024年 | 156,264 | 106,499 | 38,072 | 5,896 | 296 | 5,501 |
このサイトが集めた事件(132件)
| 理由 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 報道では不明 | 120 | 90.9% |
| 証拠が足りない(嫌疑不十分) | 8 | 6.1% |
| 病気などで責任を問えない(心神喪失) | 2 | 1.5% |
| 疑いが晴れた(嫌疑なし) | 1 | 0.8% |
| 罪はあるが裁判にしない(起訴猶予) | 1 | 0.8% |
| 告訴が取り消され裁判にできない(告訴の取消し等) | 0 | 0.0% |
この差は何を表しているか
全国では起訴猶予が 7 割近くを占めますが、報道される不起訴にはほとんど出てきません。起訴猶予になるのは比較的軽い事件が多く、ニュースにならないためです。反対に、このサイトに並ぶのは、逮捕が報じられた事件や被害の大きい事件に偏っています。
また、このサイトでは理由が「報道では不明」の事件が多くを占めます。検察が処分の理由を公表せず、「証拠関係など諸般の事情を考慮した」とだけ答えることが多いためです。このサイトは記事に理由が書かれているときだけ理由を付け、書かれていなければ推測しません。
出典
法務省「令和7年版 犯罪白書」2-2-4-1図(処理区分別)・2-2-4-3表(不起訴人員・理由別)(もとになる統計は検察統計年報)。政府標準利用規約(第2.0版)に従って利用しています。全国の数字は白書の公表に合わせて年に 1 回更新します。